中野と対話レポート

子育てに対する中野区のビジョン?「保育の質」の検証!第7回中野区子ども・子育て会議(第3期)

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ずっと気になっていた「中野区子ども・子育て会議」、初めて参加してきました!

およそ2時間の会議ですが、配布資料以上の活発な意見交換がなされていました。委員同士で意見を交わし合うこともあれば、区に説明を求め強く抗議する姿なども見られました。頼もしいです。委員の皆さん、ありがとうございます。

当日の議題に沿って、話されていた内容を簡潔にまとめます。拙いレポートかもしれませんが、何卒ご容赦ください。

第7回中野区子ども・子育て会議(第3期)
9/13(木) 午後6時~午後8時

議題
(1)子ども・子育て支援事業計画の改訂に向けた意見交換
1.要支援家庭の早期発見(岡見委員)
2.相談環境の充実(区)
3.相談環境の充実(長田委員)
4.子育て情報の提供(区)
(2)新規開設予定の認可保育所における利用定員について
(3)子ども・子育て支援事業計画平成29年度事業実績(案)について
(4)その他

(1)1.要支援家庭の早期発見(岡見委員)

※岡見委員:中野区民生・児童委員協議会

岡見委員
岡見委員
乳幼児期からの民生委員・児童委員との関わりで、課題のある親子の早期把握につながるはず。現在は早期発見に関わる機会が少なく、場所に来られない親子については遠くから見守るのみ、限界を感じる。児童委員も「赤ちゃん訪問」などに同席したい。新宿や杉並など、個人情報等の課題を超えてすでに実行している自治体は多い。
区からの回答
区からの回答
正式な申し入れがなく、区として公式見解はない。過去の内部資料によるとやはり個人情報の問題や、出産直後で大変なところに助産師を訪問させること自体にも相当な配慮がある。一方で、地域で身近に助けていただける民生委員・児童委員の役割は理解しており、何かしらの形で地域で乳幼児親子と知り合っていける仕組みを考えていきたい。

(1)2.相談環境の充実(区)

今後立ち上げ予定の「総合子どもセンター(仮称)」の機能を図式化して提示。

区の見解
区の見解
すこやか福祉センターや関係機関と連携して、専門性と権限のある機関を作りたい。地域全体の子どもの支援力を強化したい。

(1)3.相談環境の充実(長田委員)

※長田委員:中野区社会福祉協議会常務理事

中野社協の活動を紹介しながら話されました。

長田委員
長田委員
本来支援を必要としている子育て世帯に、必要な情報や行政サービスが届いていないケースには、社協の支援の可能性がある。
長田委員
長田委員
「福祉なんでも相談」として相談の敷居を低くし、まずは何より寄り添うことが大切。ファミサポなど地域の活動につなげたり、各事業を超えて抽出した課題を地域で検討する。社協の地域担当は各地区のインフォーマルなサービスまでを把握しており、情報を提供するだけでなく、実際に繋ぐところまでコーディネイトできる。
長田委員
長田委員
行政や民生委員を筆頭に、円滑な連携と情報共有が肝になる。別機関であっても、地域としては一体。中野区として「全体はこのようになっている」という分かりやすい図式が必要。地域の持つ力を住民に伝わるようにしていきたい。
他の委員より
他の委員より
別の窓口で何度も同じ話をするのは大変。行政を交えてワンストップのサービスを実現させ、皆で課題を共有できるようにしていってほしい。

(1)4.子育て情報の提供(区)

「子育て情報を親子に配布する機会」に関する資料を提示しながら、

区の見解
区の見解
機会あるたびに多くの配布物を渡している。これ以上の情報提供は難しい。
他の委員より
他の委員より
母だけに頼らない支え方ができるよう、父にも祖父母に対しても伝えてはどうか。「育児を家族全体や社会で支え合う」といった中野区のビジョンが見えるよう、新しい事業が求められている。
他の委員より
他の委員より
1歳6ヶ月検診をすこやかでの集団方式から個別に医師に委託するよう変わったが、これまでは健康を把握するだけでなく、親子の姿を多方面から捉えられる大切な機会でもあった。未受診者が多くなる心配がある。未受診率や未受診者は把握しているのか。区はフォローを行っているのか。個別訪問など検討してほしい。始まったばかりで既に大きな課題が見えている。検証と具体策を。
区からの回答
区からの回答
かかりつけ医をもってもらいたいという考え方。未受診者は抽出できているので、支援を考えていきたい

(2)新規開設予定の認可保育所における利用定員について

区の担当が利用定員の資料を読み上げた後、複数の委員より「園庭の有無」「建物の状況」などの質問がありました。また、保育園の開園自体について、多くの懸念の声があがっていました。

委員より
委員より
開設予定は株式会社ばかり。一概に株式会社が悪いわけではないが、ここ最近の応募事業者には社会福祉法人がいない印象。民営化で不安なのは「保育の質」。きちんと保育人材を確保できるのか? 利用者が不安を持っている現状で、園庭もない株式会社保育園ばかりを新設していくのか? 「どんな事業者か」「どんな保育を行うのか」不安を取り払うための検証と情報提示を。
委員より
委員より
中野区も「保育の質」を考えていく時期。中野区としての軸は何なのか?
委員より
委員より
新規に次々開園することで問題も生じている。保育士の確保、非常に危険な状態。3〜5歳の受け皿不足も地域での偏りが凄まじい。クラスに人数が揃わず地域と繋がれない園が増え、既存の保育園に対しても悪影響。子どもに目線がないと良い支援にならない。丁寧な開園をお願いしたい。3〜5歳の受け皿として幼稚園にも支援を。
委員より
委員より
保育園に入りたい人、実は入らなくていい人、本当の希望に沿えるよう、手続きや仕組みを明確にしてほしい。

(3)子ども・子育て支援事業計画平成29年度事業実績(案)について

時間が押しており「資料に目を通しておいてください」のみでした。

(4)その他

委員より
委員より
中野区が予定している「保育の質向上ガイドラインの策定」に関しては、部会を設置して中野区の良さや中野区らしさを議論していきたい。保育の質は目に見えるものではない。急ぎすぎずに議論を深め、策定後も「ここからスタート」という意識で、改訂を積み上げていきましょう。

<感想>

今回の会場は中野区役所、平日18時からの開催。定時を迎えた区役所から帰路へ向かう人々、その流れに逆らって裏から入るのに躊躇し、警備の方に「本当にこれからここで行われるのでしょうか?」と確認してしまいました(^^;)
ドキドキ5階で受付してから、その横にある教育委員会室へ。回ごとに時間も場所も異なるようなので、ご注意を。中野区の公式サイトで確認ください。

傍聴席の机にも資料が置いてあり、委員の席にはマイクの設置もあり、思っていた以上にしっかりとお話を聞けました。

今回は内容を把握するのに精一杯でしたが、もし次に参加できる機会があれば、「誰が発言したのか」等々も忘れずメモして、レポート書いてみたいと思います。

皆さんも、ぜひ機会を見つけて、参加してみてください! 自分の子どもに直接つながるキーワードがてんこ盛りでした。

※本来、中野区のWebサイトに「第3期中野区子ども・子育て会議」として資料等が掲載されているはずなのですが、第5回以降が掲載されておりません??(2018/9/23時点)どなたか資料へのリンクご存知でしたら教えてください!

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