「みんなの木陰@中野」はじまる
国際的にはこれが標準になっている樹冠被覆率という指標を知っていますか?
要するに「木陰がどれだけあるか?」
東京新聞に衝撃的な記事が載りました。
「「緑の日傘」東京ドーム256個分が消えた……樹木伐採が進む23区、ヒートアイランド現象が加速しかねない」東京新聞24.11.3
https://www.tokyo-np.co.jp/article/364438
この10年間で特に木陰が減っているのが……
杉並区(39.5%減)、練馬区(38.2%減)、世田谷区(34.7%減)、中野区(34.7%減)
この4のつ区で大幅な減少。中野区は……9.9%→6.5%へと減っているのです!
これはまずい。半端ない最近の真夏の暑さ。これ以上木陰がなくなったらどうなるのだろう!?
同じ思いを抱いたメンバーが10人集まりました。
- 中野区の行政指標に樹冠被覆率を位置づけて、木陰を増やす計画をたててほしい。
- 木陰の大切さを示すために、夏にアスファルトと木陰でどれだけ温度が違うか測定しよう。
などの意見が出されました。
まずはちゃんと勉強しよう
上の記事で紹介されていた東大大学院・都市ランドスケープ計画研究室の白石欣也さんにお話を聞きたいと、記者さんに突撃メール。繋いでくださった白石さんからは「メールありがとうございます。皆様の中野への熱意が伝わってきます」と快いお返事!
去る4月19日(土)、なかのZERO学習室にて白石さんをお迎えした勉強会を開催できました。

4月19日(土)なかのZERO学習室2にて、東大大学院、都市・ランドスケープ計画研究室の白石欣也さんをお迎えして勉強会をしました。
参加者は子ども2人を含む41名。白石さんのお話はとても刺激的で勉強になりました。質問を募ったところ次々に手が挙がり20件ほどの質疑応答。白石さんも「皆さんの関心と熱意を肌で感じることができ、大変うれしく思います。いろいろな質問も受け、勉強になりました」と。


白石さんの講演は、生物学的・生態学的な視点だけで「自然を守ろう」と主張するのではなく、都市に暮らす人々の視点で都市の緑を評価していく、それも「様々な緑のコストとメリットの両方を可視化」して、「トータルでベネフィットが上回るから緑を増やしていこう」という考え方、それがアーバンフォレストリーでした。行政や企業、色々な立場の人が合意形成をしていく上でとても大事な点、効果的な方法論だと感じました。
感想をいくつか紹介します。
- 本当に大事なこと。地球、日本の為に考えていきたい。
- どうやって(樹木を)増やしていけばよいのか、私たちにできることをみんなで話し合えればと思いました。
- 行政をどう動かしていけるか、知りたい。
- 区長も聞いてほしかった。一刻も余裕のない問題です。樹木と人間はともに生き物なんだなあと思った。大手メディアも取りあげてほしい。
- より良く樹木を管理していくには、色々な関係者が関わらないとならないのだということが良くわかりました。個人の思いだけでは大変。
- とても大切な活動だと思います。科学的であること、市民参加があること。「植える」だけでなく実生の樹木のいかしかた。
- 中野区で、こんなプログラムが進んでて、びっくりしました!今後の活動もできるかぎり参加したいです。
- ヒートアイランド現象改善の具体策があることを理解しました。
- 街路樹の強剪定を変えるにはどうすればよいか。
- 強剪定はぜひ止めたい。
- 知りたいこと:①経済的・社会的・環境的メリット&コストの算出方法 ②住民参加で行政に提案を行って成功した事例 ③樹種の勉強
- 私の市でも緑がないがしろにされ続けているので、参考になりました。
夏は「大地の体温測定」をしよう!
夏には、中野区のあちこちで「大地の体温測定」をやります。
アスファルトの上と木陰でどれだけ温度が違うのか? みんなで可視化しましょう。
小学生の夏休みの自由研究にもぴったりです。
詳細が決まり次第アップします。ぜひご参加ください!

