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中野区長のつうしんぼ! テーマ1:子育て先進区へ

この記事を書いたのは
区民の声・中野
「安心して子育てできる、ずっと住み続けられる中野」を目指し、2018年6月の区長選挙を前に「区政を変えたい」と願う区民で結成した政治団体です。2022年の区長選挙前には「区長のつうしんぼ」を作成。酒井直人区長二期目当選嬉しい!酒井直人さんと締結した政策協定の内容実現に向け、自主ゼミしたり、区議会ウォッチングしたり、情報発信したり。現在の会員は200名ほど。あなたも会員になりませんか?

こんにちは。区民の声・中野です。
4年前の区長選挙で酒井直人さんを推しました。
その時の合言葉は「区長がわかれば、区政が変わる」でした。

前の田中区長は…… それはそれはワンマンで、区民の声を聴かずに区政を牛耳ってきました。

たとえば……

💀児童館全廃計画を進めて10園廃止、区立幼稚園2園も全廃を計画、区立保育園はすべて民営化を計画。保育園待機児童数は23区でワースト5の常連。子育てに冷たい区政を進めていました。

💀平和の森公園では5,345本の樹木を伐採。哲学堂公園でも樹木を伐採し児童遊園を縮小する計画を進めていました。歴史遺産としても文化財としても貴重な旧豊玉監獄正門(通称平和の門)も解体を宣言。緑や公園や文化財にも冷たい区政でした。

💀区役所内部でも区長に直接会えるのは「課長以上」に制限され、職員は「言われたことをやるだけ」の存在にされていました。職員も「退職不補充」を続けてノウハウの継承ができなくなりました。

💀区民の声もまったく聴きません。区長と区民との対話集会を開催しますが、実際は区長のワンマンショーになっていました。

これらに対して「もういい加減に区政を変えてほしい」という声が集まり、酒井直人区政が誕生しました。

そして4年がたちました。
実際に区長が変わって区政は変わったのでしょうか?

4年前の公約に立ち返って、『区長のつうしんぼ』をつくってみました。

たくさんの公約項目があったので、ひとつひとつ区のホームページで検索して実施状況を調べました。
簡単な作業ではありませんでしたが、やってみてわかったことがたくさんありました。

けっこう、公約実現してる!

そこで、各公約項目に配点をしました。とても重要な公約3点、そこそこ重要な公約2点、それほどでもない公約1点。達成した〇は満点、微妙△は半分、未達成×はゼロ点。こうして計算してみたところ…

公約達成率81.3%!

大変良くできました!

「まちづくり」や「健康・スポーツ」のテーマでは達成率は低めですが、「多様性を認め合うまちへ」「区役所改革」のテーマでは高得点です。そして「子育て先進区へ」「誰も取り残さないまちへ」のテーマでも80%超えの達成率です。

もちろんできなかったこともあります。

ですが、総合的に見た場合、81.3%という公約達成率はスゴイ数字だと思います。色々な選挙がありますが、公約って選挙のときだけカッコイイこと言って、あとは知らんぷり……という方が多い世の中で、とても貴重だと思います。

また、留意しておくべき点があります。

この評価は4年前の「公約」に対してどうだったのか?という評価です。

前の区長は16年間もやっていたわけですから、それを4年間ですべての問題を解決して理想的な区政にするのは無理な話です。4年前の公約は「はじめの一歩」にすぎないのです。

ですので、公約達成率が81.3%だからといって、4年経った今が理想的な状態になったわけではありません。まだまだ解決しなければいけないことや、やらなければならないことがたくさんあります。

大事なことは「一歩進んだ」ということで、それを「もう一歩前へ」進めていくことだと思います。

では、テーマごとに見ていきましょう。

テーマ1:子育て先進区へ

突然ですが、クイズです。

【1】 保育定員は、酒井区長に変わった後3年間で何人増えたでしょうか?
※前区長最後の年2018年4/1には5,453人でした。

① 約800人 ➁ 約1200人 ③ 約1700人

正解は ③ です

区立保育園10園を残したうえで認可保育園38園を誘致し、5,453人→7,171へ1,718人増です.

最新情報はまだ公開されていませんが、2022年4/1にはもっと増えているはずです。
その甲斐あって、この4/1には保育園待機児童ゼロを達成したことのことです。
先日、酒井区長からお聴きしました。酒井区長は「次は保育の質です」と言っていました。
4/28の子ども子育て会議でも口頭で報告されていました。

ということで、まずは、子育て世代の皆様。子育て施策のテーマです。このテーマでは、主に9の公約がありました。

(1)まずは「保育園待機児童ゼロを目指す」という公約

クイズの回答で述べたように達成されています。良かったですね!

打った対策としては、
・区立保育園の全廃計画を撤回して10園の存続させたうえで、民間認可保育園を誘致しています。
・民間認可保育所の施設整備補助も900円/人→1300円/人へ引き上げられています。
・同時に、「保育の質ガイドライン」を制定して保育の質が確保されるように取組みはじめています。

(参考)
たとえば前田中区長の2014年~2016年の3年間での保育園誘致計画はたったの9園でしたが、酒井区長になって3年間で32園の誘致計画をつくりました。大きな変化です。
「子ども・子育て支援事業計画」の第1期(2015年前区長)と第2期(2020年:酒井区長)を比較するとよくわかります。

第1期 
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/241500/d020538_d/fil/jigyoukeikaku.pdf
P68 2014年0園、2015年7園、2016年2園 計わずか9園の誘致計画

第2期 
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/241500/d020538.html
P71 2019年11園、2020年13園、2021年8園 計32園の誘致計画

(参考)
保育の質ガイドラインはコチラです。ちなみに、2022年度に見直しが行われるとのことです。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/244000/d028569_d/fil/guideline.pdf

(2) 次に「子どもの権利条例の制定」という公約

任期ギリギリでしたが、3/25に制定されました。
子どもにもわかりやすい文言です。前文の一部を紹介しますね。

「子どものみなさん、 迷うことや 困ったことがあったら、 周りの 大人に 相談してみてください 。相談をすることは、 悪いことではありません。あなたは、 一人ではありません。 私たち 大人は、あなたの 意見、考え、 思いを 受け 止め、あなたの 立場に 寄りそい、あなたにとって 最も 善いことを 一緒に 考えます。あなたのこと を 応援している 人がいることを 忘れないでください。」 (原文にはふりがながついています)

大事なことは「子どもを大事にするという理念」を述べているだけでなく、実際にやるべきことを定めていることです。「子どもに関する取り組みの推進計画」「子ども会議」「子どもの権利委員会」「子どもの権利救済委員会」が設置されることになっています。特に「子ども会議」は区長が子どもの意見を聞くために諮問することになっており、なんだか楽しみですね。

(参考)子どもの権利条例
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/241500/d032358.html

関連して、2021年11月に子ども・若者支援ンセンターも開設され、2022年4月に児童相談所が設置されました。総合相談、児童虐待相談、若者相談、就学相談、教育相談という相談窓口があります。総合相談では「18歳未満の子どもとその家庭に関するあらゆる相談をお受けします」と明言されています。「あらゆる」っていうのがいいですね~。なお、「学校との併設は見直す」という公約は達成できなかったのですね。

(参考)なかのミライステップ
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/297200/d031486.html

「SNSなどを活用して、いじめられている子どものSOSをいち早くとらえます」という公約については、ストップイットというアプリを活用して実施されています。が、なじみの薄いアプリなので相談件数はいまいちなんだとか。LINEの方がいいとは思うけど…… 匿名相談で大丈夫か?という問題もある模様です。電話でいじめの相談ができる「子ども110番」も実施されています。こういうの大事ですね。

(参考)こども110番などの相談窓口
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/654600/d005579.html

(3) 3番目に子育て施設についての公約

具体的には、4つありました。

「児童館全廃を撤回して一定数残す」という公約について、
⇒新たな児童館として機能アップさせ、中学校区に1館存続となりました。「中野区区有施設整備計画」によれば10年後には10館です。当面直営です。児童館が中学校に複数館ある地域では、廃館になる館もありますが、廃館となるところは学童クラブや子育てひろば等に活用されるとのことです。

「区立保育園全園民営化する計画を撤回し、一定数残す」という公約について
⇒現在の10園が10年後にも10園残ります。

③ 「区立幼稚園2園を残す」という公約について
⇒10年後にも2園残ります。ただし「認定子ども園」にするかどうか検討することになっています。

「キッズ・プラザ、学童クラブを増やす」という公約について
⇒キッズプラザは全小学校に設置されます。前区長はキッズプラザ設置と引換えに児童館を全廃する計画でした。酒井直人区長は児童館全廃を撤回した上で全小学校へのキッズプラザ配置を進めています。ただ、学童クラブは待機児童がゼロになっていないので減点です。

(参考)中野区区施設整備計画
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/101500/d030169_d/fil/10.pdf

児童館について、「機能をアップして中学校区に1館とする」という計画には賛否があります。ですが、公約は「児童館全廃を撤回して一定数残す」ということだったので、公約との関係では〇です。賛否の両論を見てみると。

賛成意見:前区長が10館も廃止してしまったので、すでに小学校区に1館を賄うだけの児童館は残っていない。であれば中学校区に1館とするほうが地域の偏在がない。また小学校内にキッズプラザができた児童館には遊びに来る子の人数が目に見えて減っている。この状態だと児童館に来る子だけを対象とするのではなく、地域全体の子育て拠点として児童館を位置付ける方がいい。この位置づけだと中学校区単位で子育てネットワークを作っていくことが妥当だ。

反対意見:学校に居場所がない子はキッズプラザには行けない。小学校高学年や中学生は中学校区にひとつの児童館へも行けるが低学年の子は難しい。子どもの居場所として今ある児童館を残すべきだ。

どちらも一理ありますね~。廃館になる児童館は学童クラブや子育て広場に活用されるとのことですので、ここが学校に居場所がない子どもの居場所機能も併せもつようになっていくといいかもしれませんね。これからの展開を見守りましょう。

(4) 「子育て世代が楽しめる公園に」「子どもが屋内外で遊べる環境整備を進める」という公約

これは、まだまだこれから…という感じです。

「禁止事項が多い公園のルールの見直し」とう公約については、2022年3月に制定された「公園再整備計画」で「公園利用者と近隣の方が理解し合えるように…区民が参加できるワークショップやオープンハウス等の開催を視野に、適切なルールの決め方を模索し…段階的・試験的なルールの見直しを検討します」と記載されています。地域ごとに合意形成してルールを見直していくというのは、いい進め方だと思います。公園の近隣の方々も納得した上でルールを変更しないと、あとでトラブルになりそうですもんね。

(参考)公園再整備計画
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/504000/d028645.html

「老朽化した遊具の代わりに、子どもに人気の複合遊具や特色のある遊具を設置します」という公約については、遊具の変更が実施されました。が、賛否あります。

良かったという意見:遊具の変更前に現地で区民の意見を聴く取組みが良かった。遊具が新しくなったのが嬉しい。

残念だったという意見:遊具が小さくなった。複合遊具が入らなかった。

東京都の公園遊具についての安全基準が厳しくなって、今までより広い場所がないと大きな遊具を設置できなくなったことが影響しているようです。しかたないのか~。

「中野駅前の再開発に伴い、民間の子どもの遊び場施設を誘致します」という公約は、いま施設の設計段階なので、注目していきましょう。駅前の新施設に「導入する機能の追加検討事項」として「⼦育て⽀援施設を地域交流スペースとしても有効活⽤」という文言がありました。期待しちゃおうかな。

(参考)「中野駅北口の再整備について」
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/21121485657.pdf

(5)「不妊治療助成を開始します」という公約

はやばやと実施されていました。

① 不妊治療助成だけではなく、妊娠を望む方への保健指導相談、不妊専門相談、不妊体験のあるピアカウンセラーを交え同じ悩みを持つ方々とお話できる「ほっとピアおしゃべり会」、中野区不妊検査助成、中野区特定不妊治療費助成なども実施されています。

(参考)妊娠したいを応援
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/242900/d027995.html

② 加えて、2022年から産前産後ケアカードをもれなく全員に発行するように変更されています。以前は産前の面談(カンガルー面接)での希望者だけでしたが、産後になって育児の大変さを実感する人が多く、あの時希望しておけばよかった…という声が多かったのです。

(参考)産前産後ケア
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/175500/d028035.html

③ 加えて、多胎児支援も実施されています。移動経費の補助や、多胎児家庭へのサポーター制度などです。これも嬉しいですね。

(参考)ふたごちゃん・みつごちゃんを応援
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/175500/d029641_d/fil/omote.pdf
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/175500/d029641.html

(6)「 乳幼児親子の居場所づくりをすすめます」という公約

子育て広場が広がっています。

児童館15か所、それ以外で9か所、計24か所で運営されています。今後、すこやか福祉センターでも開催されていく計画です。

(参考)乳幼児を育ててているみなさんへ 児童館は地域の子育てを応援します
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/247000/d002321.html

(7) 「中高生の居場所をつくります」という公約

「中野区区有施設整備計画」のなかに明記されました。

① 中野区産業振興センターの跡施設が「中高生の居場所と地域活動の交流の場」になります。中高生の居場所として活用されるように、設計段階から中高生の意見を聴いてつくられるといいですね。

② 新たな機能をもつ児童館にも中高生の居場所ができる計画です。

(8) 学校教育に関する公約

以下のような状況です。

「学校長公募」「小中一貫モデル校の設置」「主権者教育の実施」という公約については実施されませんでした。

「区政に対して小中高校生の意見が届く、子ども議会を実施します」という公約については、子どもの権利条例に基づいて「子ども会議」が設置されていきます。

「地域と学校の交流を進め、地域に開かれた学校へ」という公約については、コミュニティスクールが2023年度から実施される計画です。2022年度には2校モデル校で実施される予定です。

(9) 公約以外で実施されたこと

調べていくとたくさんありました。

① 子どもの貧困対策について、1万人の実態調査が行われ、それをもとに色々対策が実施されています。たとえば、2019年から子ども食堂への助成を拡大したり、2021年から就学援助基準の緩和が行われたり、子ども配食事業が開始されたりしています。

(参考)子どもと子育て家庭の実態調査報告
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/241500/d028570.html

(参考)就学援助費
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/652000/d013764.html

② 子育てカフェで出された意見を取り上げて、できるところからひとつひとつ実施しています。「対話の区政」を公約としたのは嘘ではないですね~。

「児童館を日曜も開けてほしい」と言う声には ⇒2022年度から区内の児童館4館で乳幼児親子が遊べる「ふらっとサンデー」が実施されます。
「児童館のおもちゃが古い」という意見には、⇒2022年度に予算化されました。
「一時預かりを使いやすく・増やしてほしい」という意見には、⇒児童館での一時預かりを開始しました
「プレーパークが欲しい」という意見には ⇒プレーパーク支援事業が始まります

(参考)ふらっとサンデー

以上、子育て先進区をめざした公約の達成度は、配点66点に対し、得点56.0、達成度 84.8% でした。

選挙の時にはカッコイイこと言っていても、当選したらシランプリ……という人もいるなかで、いい達成度合いだと思います。

「たいへん良くできました」を進呈します。

どんっ!

「中野区長のつうしんぼ」駅等で配布中!

興味ある方、ぜひ受け取ってください~

5/6(金)15:00~16:00 南台交差点
5/6(金)18:30~19:30  中野駅北口
5/8(日)12:30~13:30 中野駅北口
5/10(火)18:30~19:30  新井交差点
5/13(金)18:30~19:30 東中野西口

※上記を予定していますが追加や変更の可能性あります。ご了承ください💦

この記事を書いたのは
区民の声・中野
「安心して子育てできる、ずっと住み続けられる中野」を目指し、2018年6月の区長選挙を前に「区政を変えたい」と願う区民で結成した政治団体です。2022年の区長選挙前には「区長のつうしんぼ」を作成。酒井直人区長二期目当選嬉しい!酒井直人さんと締結した政策協定の内容実現に向け、自主ゼミしたり、区議会ウォッチングしたり、情報発信したり。現在の会員は200名ほど。あなたも会員になりませんか?

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